銀行 オフィスの風景

【年間139日】銀行員の休日は少ない?多い?

銀行員の休日は年間 「137~139日間」

基本プランの休暇

土日祝日 年末年始(土日含まず) 有給休暇
120日間 2~4日間 15日間

 

他の休暇 

長期勤続年数による休暇
5日間

土日と有給休暇を考えると、年間137~139日間の休暇も可能。

採用の募集要項をみると、銀行によっては長期勤続休暇もあります。

長期勤続休暇を取る年は「同じ年に2回、長い連休をとれるイメージ」

 

会社の傾向としては、有給休暇の取得日数は年々増加傾向。

 

この他にも

  • 産前産後休暇
  • 育児休暇
  • 慶弔休暇
  • 介護休暇

があるため、銀行は休暇が多い印象。

 

カレンダーや制度で決まっている休みだけではなく

  • 子供が熱をだした
  • 自分が出勤の朝に熱をだした

といった場合にも有給休暇を取りやすいため、銀行は柔軟に休みを取りやすい職場ではないでしょうか。

 

記事の執筆者
10年以上の銀行員経験を持ち、メガバンクで資産運用から金融商品の提案・販売まで多岐にわたる業務を経験。証券外務員一種二種に合格し、ファイナンシャルプランナーとして1000件以上の相談に対応。年間の休日日数は実体験に基づいたものです。従業員組合活動でも、銀行員の休暇に関する業務に携わりました。その専門性と信頼性で読者に役立つ情報を提供します。
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日本全国の従業員1,000人以上の休日 日数

年間休日日数

年間休暇日数 69日以下 80日未満 90日未満 100日未満 110日未満 120日未満 130日未満 130日以上
(%) 4 3 5 7 30 21 30 1

 

(小数点以下四捨五入)

データ:令和4年就労条件総合調査の概況 – 厚生労働省のデータをもとに作成。

 

100日間から129日間で、全体の8割を占めています。

銀行の休暇日数もこの中に含まれているケースが大半。

 

土日祝日

カレンダー通りに休めます。

  • 土曜日
  • 日曜日
  • 祝日

カレンダー通りに休めます。

部署によっては、休日出勤があります。

休日出勤

休日出勤するのは営業部署の行員。

  • 法人営業
  • 個人営業(住宅ローン・投資信託や保険販売担当者)

窓口勤務の行員は基本的に休日出勤しません。

頻度

月に1回、多い時は月に2回の休日出勤がある支店や部署もあります。

ただ、安心してください。

休日出勤した場合には振替休暇を取れます。

人によっては普通に土日に休みを取るよりも

平日に振替休暇を取ったほうが

「テーマパークや飲食店が混んでなくていい」

と、あえて休日出勤を希望する行員もいました。

有給休暇

  • 1日間だけの休暇
  • 5~6日間 連続した休暇
  • 土日に繋げた休暇
  • 誕生日の休暇
  • 記念日の休暇

表にある有給休暇を合計して15日間程、年間で有給休暇を取得していました。

有給休暇の日数は従業員組合から目安の日数が伝えられます。

この日数はあくまでも目安。

何日間、休暇を取るかは支店の方針によります。

休暇が取れる支店は多くなっていますが、休暇を取りづらい支店は休暇が少なくなる傾向。

有給休暇を2日連続でとってもいい?( 新人時代)

新人でも有給休暇を2日連続で取る権利があります。

2日連続で休暇を取る権利が新人にもありますが注意しましょう!

気をつけないといけないことは「上司や先輩から嫌がられないようにすること」です。

 

上司
新人時代は学ぶ立場なのに、新人が2日連続で有給を取るなんて!

と思われないように。もしくは思われにくくする必要があります。

その方法として

  1. 上司や先輩が連続で有給休暇を取っているかどうかを確認
  2. 上司や先輩が連続休暇の話をしているところに入り込み、じぶんも連続休暇をうらやましそうにする。結果として、上司から「○○さんも2日間連続で休暇をとってもいいんだよ」という言葉を引き出す
  3. 2日連続で休暇を取っていい曜日を上司や先輩に聞く。(土日に2日間の有給休暇をくっつけるのは人気が高く、先輩たちと被りがちなので避けましょう。月末月初も避けましょう)
  4. 研修が入っていない日にちを事前に調べる

連続休暇

  • 月・火・水・木・金曜日 連続した5日間の休暇
  • 月・火・水・木・金曜日 連続した5日間の休暇+月曜日もしくは金曜日に1日休暇
連続休暇は銀行員の特権

連続休暇はいつでも取ろうとすれば取れますが

年度の始まりや期末月は連続休暇を取りづらいです。

  • 年度の始まり 4・5月
  • 期末月 9月・3月

 

また、金融庁ホームページ

「主要行等向けの総合的な監督指針」等の一部改正(案)の公表について

にこのように書かれています。

3.過度に細かく特定の方法を記載する等行き過ぎたルール・ベースとなって、金融機関における創意工夫を妨げている規定等の見直し(※2)
(※2)人事ローテーションや職場離脱制度(最低限年1回、1週間以上連続して離脱)等、
特定の方法を定めている記載を削除。等

出典:金融庁

 

 

後日作成された資料には

Q:人事ローテーションや職場離脱のルールの取り扱いについては、例えば別の方法で事故防止を図れば、各行の判断で良いという理解で良いか

A:貴見のとおりです。

出典:金融庁

「コメントの概要及びコメントに対する金融庁の考え方」

 

金融庁の考えは連続休暇を利用した職場離脱は必須ではないとしています。

けれど、銀行では引き続き連続休暇を取得可能となっています。

銀行員の忙しい時期はこちらの記事にまとめています。

年末年始

年末年始の休みは

12月31日~1月3日

 

土日がうまくかみ合うと6連休が実現!

法人部署や本部に在籍する方は年末年始に有給休暇をとり、7連休・8連休という休みにします。

有給休暇の取得率が低い法人部署は年末に思いきり休みます。

取引先である企業が休みなので

法人部署は年末に休んでもほぼ問題ないです。

銀行の現場の声

「年末は土日の休みと年末年始の休みが重なって○連休になるよ!すごい休めるじゃん!」

という会話で盛り上がります。

証券関係を部署も年末年始に連休

海外はクリスマス休暇のため主要な市場がしまります。

お客さんも年末は取引をあまりしません。そのため証券会社から出向している人は年末に休暇を取る方が多くいます。

 

年始の職場の空気はゆるい。そこが好き。

年始は同僚や上司と顔合わせするぐらいです。

「今年もよろしくお願いします」という挨拶を年始に初めて会う人とします。

この緩い雰囲気は正月ならではです。

担当先のお客さんで1月4日から銀行に来る人はほぼいません。

お客さんで正月にも銀行員と会いたい人はごく少数ではないでしょうか。

支店内でも、初日くらいは外回りしなくてもいいんじゃない?という声がちらほら聞こえます。

そのため年始の仕事量は少ないといえます。

営業しないかわりに終日事務作業をしてました。

 

窓口担当者は年末年始に休暇をとれない!?

銀行の窓口担当者は年末年始に有給休暇をとるべきではないです。
年末年始は窓口がたいへん混みます。そのため、窓口担当者は年始に出勤してもらいたいと思われています。

どうしても休暇を取得しないといけない事情があれば別です。
そうでなければ、なんとなく年末年始に休暇をとるのはやめましょう。

年末年始は異例手続きがおおい!?

普段銀行にくることができないお客さんが年末年始に支店にきます。
そのため、何年も寝かしたような熟成手続きが年末年始に多くみられます。

そうなった場合、ひとりの担当者が手続きに多大な時間を使い
他の窓口担当者が普段よりも多い来店客をさばきます。

年始は帰宅時間が早い

銀行員の多くが年始は早く帰りたいと考えます。
そのため仕事をさっさと片付けて早く帰ることが暗黙の了解となっていました。

早く帰れないときもある・・・

年号の変更

1月1日から新しい年号が始まる場合、お客さんに書いてもらう用紙を新しいものにかえなければなりません。

お盆

お盆の時期に銀行員は休めません。

カレンダー通りに支店を開けないといけないため、お盆休みはありません。

人によっては地方の実家に戻るため、お盆に連続休暇を取ることがあります。

お盆の時期に連続休暇を取りたい方が数人、固まることがあります。

人員のやりくりや人間関係でぎくしゃくしないために早めに計画をたてましょう。

産前産後休暇

もちろん銀行で産前産後休暇を取得できます。

法律に則って産休を取れるものの、産前のお腹が大きい状態で「朝の電車出勤・部署内ではイスから立ったり、座ったりを繰り返す行為は身体に負担がかかります。

休暇前日までにやらないといけないこと【実務編】キーワード「数か月前」「休暇前に仕事を片付ける」

重要
「数か月前から休暇の計画をたてる」
「休暇前日までに仕事を片付ける」

休暇の取得は従業員の権利。

銀行には銀行員やスタッフさんが数十人おり、みんながその権利を持っています。

しかしその権利を当然のように振りかざして、有給休暇を取ると周りから、ひんしゅくを買う場合があります。

 

周りからひんしゅくを買わないためにも

「数か月前から自分の休みを予定表に入れておく」などの準備をしておきましょう。

 

銀行では計画的に物事を進めていきます。

数か月前から休暇の予定を入れておけば、それが免罪符となります。

  • 数か月後の休暇でどこに行くか
  • 誰と遊ぼうか

は決まっていなくてもいいです。休暇を取る日を前もって決めましょう。

一日だけの有給休暇前にやること

  • 不備を解消する
  • 仕事量をコントロールする

これをすることで休暇を楽な気持ちで過ごせます。

不備を解消する

新人の時には特に不備が多いです。

これは至って普通なことです。誰もがミスして成長します。

新人さんも有給休暇を必ず取れるので、不備があったらすぐに先輩に相談。

そして、不備解消へのアドバイスをもらいましょう。

 

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仕事のミスに後で気づいた!!-1

 

あなたが休暇の時、代わりに先輩が不備対応をするかもしれません。

反対にダメなのは不備を握ることです。

不備を握るというのは、お客さんに書いてもらった書類をそのままにしておくことです。

これは一番やってはいけません。

あなたの休暇中に不備が明らかになると・支店からの電話・休み明けに怒られること必死です。

不備を握りながら休暇を取ることはやめましょう。

仕事量をコントロールする

営業であれば特に有効!

 

既存先のお客さんで運用商品を購入してくれそうな人へのアポは控える。

 

前向きな営業は控えて事務に徹します。

身の回りが片付きすぎたら、休暇日に影響がなさそうな前向きな仕事をします。

窓口の方はコントロールするのが少し難しいです。

窓口の担当者は次から次に来店するお客さんの手続きをしなければなりません。

そのため、普段であれば後回しにする事務を窓口担当者はその場で完了させるという方法があります。

この方法は自分にとって有効な手段です。

しかし、ほかの窓口担当者に、目の前のお客さんを呼ばずに自分が内部処理していることがばれるとひんしゅくを買います。

 

まとめ

年間休暇日数は137~139日がひとつの目安になります。

働く銀行・部署の方針・時代の流れにより

有給休暇の取得日数が変わってきます。

銀行に就職しようかと考えている大学生や

銀行に転職しようと考えている社会人の方は参考にしてください。